下の奥歯を銀歯から自然に溶け込むセラミックへの修復治療
下の奥歯を銀歯から自然に溶け込むセラミックへの修復治療
こちらは「銀色の詰め物を白い素材に変えていきたい」という患者さまのご希望に応えた、セラミックによる奥歯の修復治療症例です。
来院時のお口の状態
こちらの方は、以前から定期的なメンテナンスで来院されておりました。
かなり以前に治療された金属の詰め物の下で、経年劣化により虫歯が再発していました。見た目にもこだわりたいとのことで、銀色の詰め物を白い素材に変えていきたいというご希望がありました。
患者さんのご希望
銀歯の詰め物を目立たない白い素材に替えたいとのご希望がありました。奥歯ではありますが、下の歯なので、大きく口を開けたときに見える部分であり、自然で違和感のない仕上がりにして欲しいとのことでした。
治療方針・計画
患者さんは、これまでの治療でもセラミックの詰め物を行ったことがあり、今回は審美性(見た目の自然さ)を重視した治療を進めることとなりました。
また、将来的にはホワイトニングもご検討されているとのことで、全体のバランスを考慮して最終的な治療方法を決定しました。
むし歯の部分は歯と歯の間にまで及んでおり、保険適用のレジン(CR:コンポジットレジン)による詰め物では、強度不足や長年の使用による劣化が懸念されました。特に歯と詰め物の間から細菌が入り込み、再び虫歯になるリスク(=二次虫歯)が高まる恐れがあります。そのため今回は、歯型をとって作る「インレー」というセラミック修復を選択しました。
当院では、以下のようなセラミック素材をご用意しています。
- ハイブリッドセラミック
素材としては柔らかめで強度に難があり、時間とともに変色しやすい - ジルコニア
非常に硬く丈夫だが、色がやや白すぎて周囲の歯と馴染みにくいことがある - e-max
ガラス繊維系のセラミック素材で、透明感と自然な色味が特徴で、強度もあり審美性に優れる
今回も、以前治療された前方の歯と素材や色調の統一を図るため、e-maxを選択しました。自然な見た目に仕上がるように、シェード(色)も細かく調整しています。
治療の実施
治療後の様子・今後の予定
年齢/性別 | 40代女性 |
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治療期間・回数 | 2週間(通院2回) |
治療部位 | 右下第2大臼歯(7番)※一番奥の奥歯 e-maxインレー修復(セラミック製の詰め物) |
治療費 | e-maxインレー49,500円(税込) 印象代4,400円(税込) |
リスクなど | ・治療後に一時的にしみることがあります。また、硬い素材のため、強い衝撃で割れるリスクがあります。 |