児童虐待と口腔内

投稿日:2016年6月13日

カテゴリ:新津田沼歯科ブログ

児童虐待と口腔内

法医学教室に在籍する歯科医師の森です。

近年、児童虐待に関する事件は新聞やニュースで度々報道されています。
厚労省の報告によると、全国の児童相談所での児童虐待に関する相談対応件数は、平成11年度に比べ、平成26年度は7.6倍に増加しているそうです。平成26年度の児童相談所における児童虐待相談対応件数の内訳は、身体的虐待が29.4%、ネグレクトが25.2%、性的虐待が1.7%、心理的虐待が43.6%となっています。

「ネグレクト」とは、子どもの養育の放棄や怠慢のことですが、病気やけがをしても病院に連れて行かない、適切な衣食住の世話をせずに放置するなどが当てはまります。
ネグレクトの身体症状のひとつに、「未処置の多発性う蝕(虫歯)」が含まれているのはご存知でしょうか。
ある調査によると、被虐待児の虫歯の所有率・所有数は、健常児の2~3倍多く、特に未処置歯数は7~8倍という数値を示し、被虐待児は明らかにう蝕指数や未処置歯数が多いと報告されています。
子どもは、口腔内のセルフケアを十分に行うことができません。養育者が必ず仕上げ磨きを行う必要があり、それは子どものQOL(Quality of life : 生活の質)に関わってくるという認識は持たなければなりません。
歯ブラシを嫌がる、歯医者さんに行きたがらないなど、お子様の口腔ケアでお困りのことがございましたら、放置せず、当院の歯科医師・歯科衛生士までお気軽にご相談ください。